いつまで続くかわからないブログ/実験と挑戦

すぐ飽きる。最後までやりとげられない。物事を先送りする。そういう人のブログ。実験と挑戦。

ADHDとアスペルガー症候群、自閉症スペクトラム、これらの発達障害を十羽一絡げに語るのをやめてください!

発達障害の本やネットに上がっている記事を読むと、とにかくADHDアスペルガーその他の自閉症スペクトラムなんかをまるで同種の状態のように説明しているものが多くみられる。特にネット上のエセ専門家があげている話はひどすぎる。それと有名人・著名人・発明家なんかをその特異な才能はADHDアスペルガーであるが故の特徴だとかなんとかなど無理やり結びつけた話はもう読むに耐えないほどいい加減で信用できない。ADHDアスペルガー症候群を理解しようとして情報を集める際に、有名人との結び付け話は信用しないほうがいい。それを裏付けるエビデンスなどどこにもないし、あくまで推論でしなないのだから。ただただ混乱させられるだけだ。

ADHDアスペルガー症候群自閉症スペクトラムは脳の発達障害というくくりのものではあるが、それぞれ全く違う特徴があって、ともすれば全く正反対のものであったりすのだ。たとえばADHDは多動性・注意欠陥・集中できない・ワーキングメモリーの働きが悪いなどがあるが、アスペルガー症候群は興味をもったことへ集中力と持続力・記憶力は驚異的だし、ADHDはやるべきこと先延ばしにしていつまでもやらない(できない)という特徴があるが、自閉症はやるべきことを直ぐにやらないと不安でしょうがないという特徴がありまるで正反対だ。だから「発達障害」はという十羽一絡げのくくりで定義づけして対処法を語るなどということをすると、どんでもない誤解を招くことになる。

だから、有名野球監督があるサイトではADHDからあのような才能がある書かれていて、別のサイトではアスペルガー症候群であるが故だと書かれるようのなことは、ありえないのだ。ではその監督は二つ特徴を併せ持っていたのではないかという意見があるかもしれないか、これこそはっきりと検査したわけでもなく裏付けのない推論で何の根拠もなく言えるものではない。たとえばアスペルガー症候群の特徴的な行動や発言がはっきりと見て取れるなら、百歩譲って「その人はアスペルガー症候群の特徴があると推測できる」と言えるかもしれないが、相対する二つの特徴が混在している場合、どの行動がどの発言がどの特徴としてあてはまるのかなどど細かくわかるわけがないではないか。何度も検査をして行動や発言を細かく記録して何年にもわたって追跡調査したわけではないのだから。

発達障害という言葉なり定義なりが世の中に知られてきたのはここ10年から15年のことだ。こいう黎明期を経て一般的なものになりつつあるときによくあることだが、たくさんのまがい物がどこからともなく生まれ出てきて、こじつけや勘違いがいつのまにかさも正しい解釈のようにまかり通ってしまって、もっとひどいのは、そのまがい物が間違った解釈のままビジネスに結びつけて金儲けをし始めることだ。

まがい物の認知行動療法やカウンセリング、あるは不当な価格の自由診療による発達障害診断検査や心理療法などなど。

だまされてはいけない。注意しなければいけない。乗せられてはいけない。簡単に信用してはいけない。