自分の性格が良くなった。

ここ数か月、自分の性格が良くなったなと感じる。他人の悪口を言わなくなったし、他人と会話をしているとき嫌味を言ったり批判をしなくなった。多少腹の立つことを誰かに言われても「むかつく！」という言葉を口にしなくなった。要はキレなくなったということだ。これすべて「ストラテラ」のお陰。

ストラテラは神経伝達物質ノルアドレナリンだけに作用する薬で、この物質の放出が十分になると、そこから派生してセロトニンもドーパミンの量も増加し働きも良くなるらしい。すると心配や不安、怒りなどネガティブな感覚が減り、喜びや幸せな部分に目を向けられれるようになり、自分の置かれた状況に対して建設的で楽天的になり未来に対してある程度希望や明るい気持ちを持てるようになるのだ。このような気持ちが保持できていると、あまり他人を羨んだりしなくなるので、他人に攻撃的にならなくなる。落ち着いていられるのだ。

このような状態はストラテラなしで自分の心がけや考え方を変えるなどの努力だけで得られるものではない。そもそも感情のコントロールができないからキレるわけだから。

モノアミンが十分に放出され保持されることで、性格が良く変わるということは、モノアミンの働きが人間の性格を支配しているということだ。だから生まれつきモノアミンの放出量が少ないADHDの人は、自力では温和な性格に直すことはできないのだ。

ストラテラはADHDの約60％程度の人に効果があるという臨床結果らしい。私の場合は幸運な例かもしれないが、実際に効果を実感していることにウソ偽りはなく、ストラテラは処方する価値のある薬だと言える。