いつまで続くかわからないブログ/実験と挑戦

すぐ飽きる。最後までやりとげられない。物事を先送りする。そういう人のブログ。実験と挑戦。

天才の種類

NHKスペシャル「神の数式」を見て天才というものを凡人の私が考えてみた。「天才」という言葉はそこらじゅうでしょっちゅう使われているわけだけど、言葉の定義づけをしようというのではなく、天才と発達障害といわれるアスペルガーADHDやLD、加えて躁鬱病や統合性失調症やサヴァン症候群とを考えあわせたいと思う。

 

まず、天才と言われる人たちのIQ値は、だいたい160~230くらいなのだそうだ。これはIQ値でくくった見方。記憶力やら頭の回転がいいということで、脳の情報処理能力が驚異的な量と速さであるということ。

次に、よくアスペルガーとかADHDやLDである人にずば抜けた能力をもっていて天才と呼ばれている人がいるという話がでてくる。しかし間違ってはいけないのは、アスペルガーおよびADHDやLDイコール天才ではないということだ(このことは事実なので断言できる)。ごく簡略化してわかりやすく言うと、IQ180くらいの情報処理能力のある頭脳を持った人がたまたまアスペルガーおよびADHDやLDだったと言うことだと思う。つまり障害ありきではなく、例外的・驚異的頭脳がまずあって、それは脳の一部の働きが例外的に優れていて時には画像的に脳の一部が大きいことが明らかな場合もあるくらい明確に違いが見られ(これが天才の部分)、同時に一部の脳機能不全(これが障害の部分)が混在しているということなのだと、私は思うのだ。それなのに、発達障害についての本を読んだりネットにある説明などを読むと、あたかも発達障害は天才であるかもしれないとか、普通の人(発達障害でない人)と比べて脳の作りが違うがゆえに天才的なひらめきを思いつく能力があるなんていうこと何の臨床的エビデンス統計学的裏付けなしに平然と言っていて、とんでもない誤解を招くことになると思う。なぜなら、発達障害の人たちは、明らかに脳の働きに大きなアンバランスがあって、普通の人が普通にできることが出来ないという紛れもない事実があって、それは自分ではどうにもできない生まれつきのもので努力で克服できる簡単なものではなく、ましてや簡単に天才的なひらめき天才的な業績につながるものでは決してないからだ。ましては天才はIQ160~230くらいだとすると、そんなものは努力で身につくものでは事は周知の事実だろう。

そして、統合失調症サヴァン症候群など精神疾患と天才についてだが、これは画家や作家などに当てはまめて言われることが多く、驚異的な情報処理能力による研究や発明などの業績を残した人達を呼ぶ「天才」とは異なる見方によるものだと思う。病状があって、その合間あいまで描いた絵や小説などは、病状から引き起こされる表現で特殊な脳の状態のアウトプットであると思う。疾患をもつ本人達が天才ということではなく、表に出てきた作品を見て、常人(精神障害のない人)にはまるで想像もつかないような表現(作品)を見て、世間や後世の人たちが、高く評価して「天才」と呼んでいるだけだと思う。

これが今、私が「天才」というものについて考えていることだ。