いつまで続くかわからないブログ/実験と挑戦

すぐ飽きる。最後までやりとげられない。物事を先送りする。そういう人のブログ。実験と挑戦。

「わたしのウチには、なんにもない」を読んだ

去年末から、遅ればせながら「捨てる」ってことをやろうとしてネットを漁っていたら片付け記事を見つけて、さらにそこで「なんにもないブログ」が紹介されてて「わたしのウチには、なんにもない」を知った。

で、すぐにアマゾンで買う気にはなれず本屋に行ってみた。あった。その本はコミックエッセイというカテゴリーらしく、棚には西原理恵子毎日かあさん」と並んであった。

そしてぺらぺらと開き、ほんの多分10分くらいで全部読み終わってしまった。そんな程度の内容ですよ。10分か15分で十分。1050円も出して買う程のもではなかった。

いやほんとは、ゴミ溜めのような家に家族3人で住んでいて、なぜ徹底的に片付けしたくなったのか、東日本大震災で家が全壊し、思い出の物や家族にとって大事な物そして家までも失った時のその心の痛みや苦悩や家族との関係、物との関係に対する心のその変化とか、考え方変遷、その後家を建てて何もないすっきりした家に住むことになった時の心の動きや家族の反応や行動などなど、実体験として読む人の心が動かされるような出来事があったのだろうから、それをちゃんと文章にして、丁寧に書かれているのなら2000円でも価値はあると思うのよ。実際に大変な経験をして、大変な心の苦痛や葛藤、あるいは何倍もの喜びも感じながら、とうとう何にもない家を手にいれて今そこに家族と暮らしているんだと思うから。

あんな風にコミックエッセイでさらっと流せるもんじゃないと思うのよね。そりゃ彼女の本業がイラストレーターなんだから、コミックという形になるのは必然なんだろうけど、もっとさ、深い内容であった買う気になったのになあって思う。そんでね、「なんなにもない」ネタで3冊もだしてるみたいなんだけど、これからそれ以外にどんなネタがあるの?って赤の他人ながら心配になっちゃう。折角本が売れるための素材をもってるのに活かしきれてないなあなんてね。どうでもいいか?

それにね、本をわざわざ買って読まなくても、ブログを見てるだけで「捨てる」とか「片付ける」のやる気がでるから十分なんだよね。

 

最後に、なんにもない家の写真(ブログで見てる)は、私が捨てたいのに捨てられないけど無理やり捨てるってときには、あまりの極端な例で、私にとってすっごくやる気を起こさせるものだ(先に書いた通り)。だけど、あんな家には住みたくない! 絶対!あのチリひとつない状態を保持しなくちゃーーーーーって思って毎日強迫的に掃除と片付けに明け暮れて、挙句の果て疲れ果ててうつ病になってしまうと思う、私の場合は。なにせ、私はADHDなので頭をぱっと切り替えて別の仕事をするとか、バランスをとるとか出来ないのだ。やり始めたらそのことで頭も行動を支配されてしまって止まらなくなるし、止めると自分は中途半端な人間と感じてしまって自己嫌悪に陥る。とにかくバランスよく時間配分とか気持ちの配分とか出来ないのだ。

だから、あんな完璧にきれいで何にもない家にすんだら気が狂ってしまってうつ病になってしまう。住みたくない。っていいうか、私の家は100年経ってもあんな家にはならないけどね。