いつまで続くかわからないブログ/実験と挑戦

すぐ飽きる。最後までやりとげられない。物事を先送りする。そういう人のブログ。実験と挑戦。

旬な話題、あまちゃん絶賛?

 

あまちゃん」大好きです。クドカンの脚本、いろんなところに仕掛けがあって、わかる人にはわかる「あたしそれ知ってるもんねえ」的な自尊心をくすぐるような遊び心がたまんないよね。見てる人の思い出、遠い記憶を呼び起こすような仕掛けをしながら結び付けていく手法はお見事。すんばらしいよ。個性的で芸達者な役者の起用とか、いちいち私がクドカンの才能のすばらしさをここで説明するまでもないよね。

だからこそってわけでもないんだけど、あのね、みんながどんなだ?どんなふうに描くんだ?とドキドキしながら見た月曜日の3.11のシーン。なんだか絶賛されてるみたいだね。衝撃的だったとか、感動したとかツイッターなんかで見かけるんだけどさあ。

率直に言わせてもらうとね「えっ、こんだけ? こんな軽くで終わり? 携帯電話使って、ジオラマ使って、電車使って、うまく逃げたねえ」って瞬間的に感じたのよね。前にだれかが「クドカン3.11を描く、本気度がみえる」なんてつぶやいてた人がいたけど、その感覚私にはわかんない。本気度もなにも本人仙台出身でドラマの舞台は三陸沖で、2008年からの年代設定なら構想段階から3.11は含まれてるでしょ。それは本気とかそういうことじゃなく脚本家として演出上必要で3.11を入れたいと思ったからって程度のことじゃないの? あの程度の表現では「本気」っていうようりは、NHK朝ドラの視聴者から非難されず、おちゃらけず、きれいごとにもせず、かといってPDSTを呼び起こすほどのリアリティーを追及しすぎず、程よい塩梅に仕上げたという「手際の良さ」を感じるんですけど。それがプロの仕事で、それが「本気」と言い表すのなら本気なのかもしんないけどね。NHK朝ドラ仕様でお見事っていえばいいのかな。

私の感覚がずれてるんですかねえ。どうなんでしょ。